躁と鬱との歩み寄り
躁状態の時には、鬱状態の私のことなど、すっかり忘れている私。鬱状態の時とはうって変わって、悩みなどひとつも無いような楽天家になる。
いつもいつも、鬱状態の私と躁状態の私の関係は平行線。「いいよなぁ、躁状態は。早くまた、あの状態になりたいなぁ」という鬱状態の私。「何を悩んでいるんだろう?鬱状態の私は?人生ってこんなに楽しいのに」。両者が近づくことは無い。
しかし、最近、少しだけ変わってきた気がする。
鬱状態の私に、躁状態の私が楽観的に言う。「何を悩んでいるんだよ?そんなつまらないことにくよくよしてないで、楽しく生きようぜ」。鬱状態の私が答える。「お前はそう簡単に言うけれど、お前にこの俺の気持ちが分かるのかよ?」。
躁状態の私に、鬱状態の私が慎重に言う。「おいおい、そんなに調子に乗って大丈夫かよ?そんなにはしゃぎすぎると、またガス欠で鬱状態になるぞ」。
こんなふうに、鬱状態の私と躁状態の私が会話を始めたような気がする。理解し合えてはいないけれど、接点を持とうとし始めているのかもしれない。カウンセラーの先生は、「統合へと向かおうとしている兆しかも知れませんね」とコメントした。