くにさんの気まぐれ日記

思うところ、思うがままに、勝手に書きます。

世話の焼ける教え子

出張中、学生時代の恩師に会った。いや、お会いできますか?と事前に連絡していた。
夕方の懇親会の後、先生に声をかけた。「もう一軒、行きませんか?」


いろいろと話したいことがあった。
学生時代、本当に親身になって指導して下さったのに、未だにこんな不甲斐ない有様なことを謝りたかったように思う。
これからどうすればいいんでしょう?などということは、相談したかったのだと思うけれど、それは今更する質問ではないから別にするつもりはなかった。多分。
卒業後も気にかけていただき、心配していただいたことにお礼の言葉を伝えたかったようにも思う。
最近、いろいろと吹っ切れてきて、「今がスタートだと思って頑張ります」みたいなことを伝えたかったような気もする。
多分、全部だったのだと思う。でも、全てがないまぜになって、自分でも何が話したいのか整理がついていなかった。とにかく、一軒の居酒屋に入った。


単純に「すみませんでした」とか「ありがとうございました」というフレーズを使うのも違う気がして、要領を得ない話をしていた。すると、先生の方から私が何を一番言いたいのか、求めているのかを察して下さったらしい。


「こんなことは、とっくの昔に教えたろ?」などと口にすることもなく、顔に出すこともなく(心中は分からないが)、しかし、やはり学生に話すようなことを噛んで含めるように言い諭して下さった。聞いていて、昔教わったようなことをもう一度教わっていることが気恥ずかしくもあったが、説得力のある言葉、背中を押してくださる言葉に勇気と自信が湧いてきた。「そうだな、この仕事、俺がやらなくて誰がやるんだ」と。

躁状態が私をいつもより前向きにさせていることは確かだろうが、それを差し引いても、今後、仕事で壁にぶち当たった時に、今回話していただいたことを思い出せば、前向きでいられそうな気がする。少なくとも、鬱の谷へとまっしぐら、などということは回避できそうな気がしてきた。


未だに手のかかる、世話の焼ける教え子で申し訳ありません。そんな教え子に、変わらぬ親身な指導。


先生、本当にありがとうございます。
今後の活躍で、ご恩に報いてみせたいと思います。