くにさんの気まぐれ日記

思うところ、思うがままに、勝手に書きます。

躁状態という、『元気な』具合の悪いとき

 昨年一年間、私の毎日は調査の準備や諸連絡、実施にデータ整理にと、調査の実施に追われて終わった。普通の人なら片手間にでも出来るような簡単な仕事なのだろうが、私のような無能な人間がやるとそれで手一杯。毎日のように、ため息をつきながら。晩秋になり、一連の調査が終わると、緊張の糸が切れ、すっかり鬱状態に陥ってしまった
 直接か間接か忘れたが、その話しを聞いた室長が私に「分担しような」と言ってくれた。

 

 今年も3箇所ほどの調査対象地がある。先日、私は「そうだ!」と思い付いた。「分担しよう、と言ってくれたんだ。3箇所のうちここの連絡調整はお願いしよう。私しか調査のことについて把握していないと、もし私が死んだりしたときに、困るしな」

 早速、室長に言った。
私「〇〇への連絡、次の出張後で良いのでお願いできますか?」
室長「え?俺が連絡するのか??」
私「あ、いえ、お忙しいでしょうから私がやっておきます」
 結局、通常通り私が連絡を取った。どうということはない。連絡は何本かの電話とメールですぐに済んだ。いつもやっていることでもあるし。

 

 後に、室長からこう言われた。「一連の〇〇の調査は君の仕事だからな。君の体調が悪いときには仕方が無いから俺がピンチヒッターを務めるが、『元気なとき』にあんな話しをされてもこっちだって困るぞ」と。

 

 『元気なとき』。それって実は、元気そうに見える『躁状態という、鬱状態同様に具合の悪いとき』なんです。過眠も必要ないし、出勤、残業、出張はまったく苦になりませんが。躁状態だから、考え方がどうかしているから「そうだ!室長にも分担してもらわなくちゃ!」と、訳の分からないことを思いつき、考え直すことも無く、当然のこととして、即座に、躊躇無く、実行に移す。

 

 『具合が悪いから、元気に見える』躁状態。健常者には解しがたいだろうな。私が健常者だったとしても、理解できないだろうしな。
 やっぱり、今後のこともあるし、説明しておいた方がいいかな。でも、躁状態の時に説明すると、碌な事にならないかもしれぬ。ますます誤解を招くかも知れぬ。そうかといって、鬱状態の時に説明しようとしても、伝えるべき内容を正しく伝えられる自信が無い。中庸状態?いつだろう、それは?

 考えを整理してメールで送るのも、「同じ部屋にいて、いつでも話せるのに、何故メールなんかで言ってくるんだ?」と、心象が悪いだろうし。どんな時に、どう伝えるのがよいのだろう。